ホンダエンジンの優れている点に「組み付け精度」「各部のクリアランス(隙間)の制度が高い」が上げられます。
しかし、ホンダツインカムのエンジン各部のクリアランス設定は、メーカー基準値を遥かに上回る制度を誇ります。
たとえば、メタルクリアランスはどうでしょうか。
メタルクリアランスとは、クランクシャフトの軸と、コンロッドやブロックのクランクキャップに取り付けてあるメタルベアリングとの隙間を指します。(この隙間に油膜が張られ、潤滑します)
このクリアランスは、メーカー指定では0.015mm〜0.040mmの範囲で示されています。許容値は0.035mmということになります。
ホンダツインカムでは、このクリアランスを●●〜●●という範囲ではなく、「ひとつの数値」としています。
たとえば、0.030mmと設定し、それに対する許容誤差は0.001mmとしています。(ちなみに、人の髪の毛の太さは約0.1mmです)
また、その精度を実現するための環境も、万全の体制を敷いています。
エンジンを組むためのたに設けられたクリーンなエンジン室は、徹底した室温管理によって測定対象物はすべて摂氏20度に保たれ、その温度以外での測定は行いません。
さらにエンジンを組み上げる行程の中での基礎であるエンジンパーツの洗浄においても一切の妥協を許しません。
手作業にてバリや応力の集中が予想される突起等をすべて取り除き、そのパーツやブロック、ヘッドに至るまで超高級洗浄液ナフテゾール(人と地球環境にも優しい)を用いて洗浄し、さらに特殊洗浄液を注入した大型の高温高圧自動洗浄機にて再度洗浄します。
付着したオイルやスラッジ鉄粉等の一切を洗い落とし、ブロック、ヘッドからボルト、ナットに至るまで、すべてのパーツを完璧な状態にし、組み付けられます。
この行程は、新品パーツであっても行われます。
ホンダツインカムのエンジンチューニングメニューの中のスープアップシリーズ(F23TC、B20TC、H22A改2.3L、F20B改2.2L、B18TC)においては、メーカーの作ったエンジンのストロークやボア、圧縮比、バルブタイミング、各部のクリアランス設定、および燃焼室やポート形状等の変更、改良を行っています。
メーカーが作る“物”のレベルは工業的に凄まじく高く、下手に手を加えるとパフォーマンスダウンを免れません。
しかし、ホンダツインカムでは機械力学、流体力学、熱力学、材料力学等を活用して、エンジン各部の設定変更や形状変更を、慎重かつ大胆に施工し、その結果、ノーマルを大きく上回るパフォーマンスを引き出します。
また、徹底したトルク管理や綿密な作業工程および組み付け精度は、ノウハウの蓄積に裏づけされ、一切の妥協を廃し、完璧なエンジンとするべく組み上げられます。
このように、持てる技術、知識のすべてを駆使して組み上げられたエンジンは、ノーマルオーバーホールエンジンからハイチューンドエンジンに至るまで、ひとつひとつがスペシャルエンジンであり、その極上のフィーリングと圧倒的なパフォーマンスが、全国の多くのお客様から絶対の支持を得るに至っています。 |